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「がんばれ」の二つの意味

よっちゃん

がんばれ、という言葉が大嫌いだった

子供の頃、
「がんばれ」という言葉が
大嫌いでした。

お前は全然努力がたりない、
このままではろくなものにならない、
俺がお前ぐらいの時にはもっとできたぞ。
そんなことでどうするんだ?
もっと努力しろ、

といわれているような気がして、
耳をふさいだものでした。

緊張のがんばり

がんばる、という言葉には、
二つの意味があります。

一つは、体全体が緊張状態になる「がんばり」です。

この「がんばり」は、
私たちの多くが呪われています。

自分の意志とは関係なく、
やれ、といわれたから、やる。
やるな、といわれたから、やらない。

やってほしいと思う理由、
やってほしくないと思う理由、
状況の理解も全然できていなくて、
ただ頭ごなしに従順でいることをもとめられるとき、
頭と体がバラバラに動こうとします。

自分の意図とは違う動きを無理にしようとすると、
体は抵抗し、瞬間的に緊張状態になります。

このような頑張りを続けると、
その人の人生に暗い影を落とします。

大きくなっても、自分が真に生きている感じがえられず、
誰かに命じられることなしに、動くことはできません。

無理な状態でのがんばりは、
心を急速に疲弊させます。
うつ状態を産み出す大きな原因の一つです。

この「緊張のがんばり」は
「やめるべき、がんばり」です。

心を制御する試み

もう一つの「がんばり」は、
「自分の心を制御しようとする試み」のことです。

自分の体に耳をかたむけ、
心の声が理にかなっていると思えば実行し、
心の声にしたがうことが理にかなっていない、
したがっても幸せになれない、と思えば、
心の衝動が落ち着くまで反応することなく耐える、
という試みのことです。

心の声に耳を傾けようとするとき、
全身が過度の緊張状態になっていたり、
ダラダラした状態になっていては、
うまくできません。

適切な緊張状態に身を置いてはじめて、
心を制御することができます。

しかし、自分の心の声に耳を傾け、
心を制御しようと試みても、
心はほんとうに気まぐれで、
言うことを聞かないじゃじゃ馬のように
暴れ出したら、言うことをききませんから、
すぐに、心は怠けたがりますし、
自らの意志とは関係なく、
悪癖や習慣をくり返してしまいます。

このような失敗に対して、
あきらめたくなる気持ちを抑えて、
少しでも制御しようとする努力こそ、
「心を制御する試み」であり、
「必要ながんばり」なのです。

「がんばり」の混同

多くの人は、前者の「緊張のがんばり」と
後者の「心を制御する試み」を混同しています。

どちらの「がんばり」なのかは、
傍目からはわかりません。

「がんばれ!」と叱咤激励する人は、
「心を制御する試みとしての頑張り」の意であっても、
言われた方は「緊張のがんばり」の意味で
とらえる可能性は大いにあります。

この2つのがんばりの違いを正しく理解し、
自分の心を制御しようと努めることこそが、
自らを本当の意味で幸せにしてくれます。

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    キネシオロジスト
    こんにちは、マンシャリールの「よっちゃん」です。生きづらさを感じている人の「こころ」と「からだ」をチューニングすることで、生きづらさを解消し、健康で幸せで生きていけるようにサポートしていきます。

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